HSPによる新卒社員生活の足跡

就職するにあたって、HSPとして感じたりしたことを残しておきたいと思い始めました。たまに、趣味のことも。

案の定、職場の人付き合いは大変

 ようやく働き始めて一か月。ややGW11に食い込みながら、少しばかりの休みが得られたところで少し振り返りたい。

 

 今回はやはり会社の人付き合いはHSPにとっての難題であろうとのテーマでブログを書きたい。オフィスのデスクには何の仕切りも、境界線もなく他者に開かれている。一般的にオフィスがそういう設計になっていることにかんしてどのような意見があるのか、....それは良く知らないが、多くのHSPにとってこの環境が著しく集中力を低下させていることは確かだろう。

 一人、仕切りのあるデスクで作業ができたらどれだけましになるか。逆に言えば、なぜこのような非効率な仕事環境がこれまで維持されてきたのだろうか。

 よくよく振り返るべきだと思うのが、自分たちが例えば受験勉強など、集中してなにかの作業に当たる場合、一般的には私たちは一人になる。それがどうしたことか職場では、細かい仕事であれなんであれ集団で、小言を交わしながらだらだらとこなしていく。

 そして悲しいかな一人であれば淡々とこなせる仕事でも、周りの人間から遮断されたところで行っていると評価はされにくい。結局、何もかも活発な人間関係を築けるかが、一番の評価軸になっている。思えば、面接とかでもそうであったような...。

 

 ここで一番強く言いたいのは、仕事は個人の力量などよりも、人付き合いが出来るかどうかの方で評価されることが多いということだ。不満として。そして、そうしたセンサーで測られて入社してきた社会人は総じてそういうところに精神をすり減らすことなく振る舞うことができる。そして演じて面接を潜り抜けた私のようなHSPは、面接を過ぎて以降ずっと苦労を続けていくことになる...。

 

 幸いなことにと言うと障りあるが、ソーシャルディスタンスで首の皮一枚つながっている。仕事終わりの飲み会等がないからだ。現状、休み時間に人とご飯を食べるのにもしんどいというのに、これからさらに就業時間に人と関わらなければならないなど考えたくもない。一体なぜ、社交的な人間というものは休み時間であるというのに人と話したがり、しかもそれで疲れないのか。そして、なぜその基準を人に強要できるのか。私には、職場の付き合いなど、契約の範囲外の労働としか思えない。働き方改革を言うのであれば、まずきっちり労働時間外のプライベートンに何人も介入してこれないような規制が欲しい。

16性格診断/16 personalitiesと仕事

 16性格診断というやつがあるのは前々から知っていたし、それが(たしか)米国で就活での一つの指針としても用いられているというのもどこかで聞いていたはずだ。自分も何度か気になって試したことがあるが、あくまで参考程度としか考えていなかった。

 

 ただ、改めて就職して見ると、結構当てにした方が間違いないところが大きいように思える。というのも16性格診断は心理学的な裏打ちもされていて、それなりに正確に性格的傾向を出せるらしい。そして自ずとそこから向いていることと、向いていないことも明らかになる。

 

 自分の性格はINFPというカテゴリに属する。解釈すると、気弱な夢想家といったところであろおうか。何よりまず、内向的/Introvertであるため、そこまで人付き合いへの体力も無い分、振る舞いもおとなしめになる。さらに漠然としたアイデアに惹かれるため、あまり実務的な作業をこなすのには向いていない。

 

 そこから示されていた向いている仕事は、16personalitiesのサイトによるとライターやケアワーカーであった。一方、会社勤めはどうにも不向きらしい。一概には言えないのであろうが、まあチームワークがほぼほぼの仕事は確かにダメだ。おとなしく忠告に従っておくべきであった。

 

 誰しも向いていることと向いていないことがあるはずだ。もちろん、それがしたいこととの葛藤になるのであれば、不向きに挑戦する必要もできるのかもしれない。ただただ、それにしても高い成果を出しやすいのは、間違いなく向いている仕事だ。性格的な背景によって、人と付き合うことが得意、不得意、細かな仕事が得意、不得意が決まるとするならば、ある程度は得意なことを生業にした方がストレスも軽いし、つまりは長続きもしやすいはずだ。

 

 ここまでくると、やはり自分の性格に合う仕事に就くことが望ましいということになる。16性格診断も、所詮は16までにしか判別できない。地球の数ほど性格があれば、必ずしも正確性は保証できない。しかし、やってみると分かるが、この性格診断はそれなりに当たようだ。実際米国でのキャリア選びに用いられているくらいであるし。最後に何が言いたかったというと、自分の性格的な向き、不向きに向き合うことが、間違いない進路選択につながるはずということだ。自己分析って、そもそもそういうことだったんだろうか。あまりに軽率であった。ストレスにならなさそうな仕事を選ぶのが一番。

会社で求められることと、実際出来ること

 HSPであることを強く自認しながら新卒社員としての約1.5周が過ぎた。案の定、毎日がストレスフルで、今後いつこの仕事に見切りをつけるのかとか、そんなことばかり考えてしまいながらになっている。

 というのも、やはり会社で、少なくとも自分の所属先で、自分のHSPとしての性質は不利になることはあっても、なかなか前向きに活かすことができないというのを思い知らされたからだ。

 

 一般的にHSPは、繊細さを活かした仕事。例えば、人のケア・サポートや、ちょっとした発表内容にまずい表現はないか探すなど。

 一方で、会社で求められるのは、専ら競争心、発言力、タフネスさである。

 

 前回のブログで書いたことになるが、やはりこのような精神力を削るような振る舞いを継続していくのは、もはや不可能といって差し支えないだろう。同じ、新卒の人たちが、声高に自分が成績1位を出したいと口に出す一方で、自分にはいきなりそんな熱量を用意できずに尻込みしてしまう。

 

 若干、感覚的な話になってしまうが、私の特性としてはこういう競争意識のようなパワフルなエネルギーの集合的発出みたいなのが身近で起きると、本当に不安な気持ちになってしまうことがある。そういう苦手な空気観みたいなのを強く感知してしまうのは辛い。もっとマイペースで職場に馴染んでいくことから始めたいのに、気を抜いてしまうと一瞬で落ちこぼれてしまう。

 ただ、実際にそのような積極性に身を任せるようなやり方が、自分にはどうあがいてもできないということも自覚している。ともすれば、そういう周囲の目をいかに気にしないかというところで工夫するか、あるいは環境そのものを変えてしまうしかないのか。もしかすると、早めにその判断を下す必要があるのかもしれない。

 

以上、日記ブログです。

やはり社会はHSPにとって息苦しい場所なのか

 いわゆる社会人というやつになってみて、やはりHSPとして社会を生きる難しさというのを実感する。社会が求める人材というのは、快活で、人当たりが良く、ちょっとした不安を酒で忘れられて、積極的に人付き合いをこなす、そういうタフな人である。それは就活の時からも感じていたことであるが、いざ会社に入って横並びの同期と自分を見比べるとイヤに意識してしまう。

 HSPの新卒の方々は、現状をどう感じているであろうか。たちまち初日から、謙虚で気遣いのできる後輩を演じ、仕事終わりには同期との親睦を深めようと周りに声を掛ける、そんな明朗快活な若人が一人二人は、もしくはほとんどを占めていて。一方で、慣れない環境で疲弊しきっている自分がどのように評価されているのかと、気を病むことが満載な新卒生活である。

 身近に私のような仲間が一人でもいれば気が楽になるのであろうが、しかしこの短時間でそんな判別なんてつくはずもない。ふと気を抜くと孤独を感じてしまう。家に帰って、湯船につかるときが何よりの幸福だ、そんな毎日になってしまっている。

 

 

明日、新人研修 前夜の憂鬱

 ついに明日から新人研修が始まるという。このところは、日中はそれ程でも夜になると憂鬱な気分に襲われて、まだ入社前であるのに転職サイトを眺めてしまう始末である。そして、ある意味明日でそういう不確定要素からくるもやもやが晴れるかと思うと、ある意味早く実態を知りたい部分もある。

 全国におよそ半分存在するという内向型人間、あるいはHSPの新卒生の方々は、いかにしてこの外向性礼賛の就職を乗り切ったのだろうか。綿密なリサーチの末に自分にあった会社に就職される方もいれば、私のように環境への不安を抱えて研修の日を待っている方もいるだろう。本当にいかに就活の段階で下調べが重要であるのかを思い知らされる。そんな話もいずれできたら。

 さて主題として、ここでは私がいかに最近、明日から始まる新人研修に怯えていたかということを書き綴る。自分の気持ちの整理と、もし同じような状況の方が見ていることがあればちょっとした気休め程度になるのではないかと期待して。

 研修前、少しばかり実家に戻る時間があったので、コロナ対策の上で数日ばかり実家で寝泊まりした。一年振りに実家に戻ることで英気を養えるかと思いきや、家の至る所で長年住んでいた思い出が思い返され、これからの不安に拍車がかかってしまった。美化された過去となんだか暗そうな将来が、見事にコントラストに思い描かれる。あげくの果てには、風呂場で錆びた天井を眺めていると自然に涙が出てきた。家族で暮らしていたころに戻りたいとか、到底ありえないことを切に願ってしまう。実家を出ていろんな苦労をしてきた末に、もしこれから大変な状況になってしまったらどうしようかと考える。すぐに退職してしまったら、家族はどう思うだろうか。私の過度に繊細な性格に呆れてしまうのでは無いだろうか…。そんな心配を繰り返してるうちに、寝るのにも時間がかかってしまう。そのくらい、ここ数日の不安は強烈なものだった。それこそ、どこかに書いて吐き出さないとやりきれない部分もあるのだ。

 ドがつくほど暗い文面になってしまったが、これだけ入社を前に不安になっている人もいるし、おそらく私以上に思い悩んでいる方もいられることでしょう。こういう不安を和らげるには、それこそ共感できる考えを読んだりするのが一番だと思う。

 どこかの記事で読んだ情報では、五人に一人がHSPなんだとか。HSPなりに、共感できる場所が設けられればこれからの不安も少しはマシになるのではないか。そういう期待もしつつ、これからもちょっとずつブログを書いて行きたい。

 

 

新卒社員となったHSP 入社までの道のりと今の憂鬱

 はじめまして。これから新卒で働き始めるにあたって、HSPとしての自分が会社員生活をどのように感じながら送っていくのかを書き残したくブログを解決しました。

 

 HSPとは、Highly Sensitive Person、すなわち超敏感な人の略称です。(おそらく以下の本が関連のものとして一番有名。ご関心あればぜひご一読。)

「繊細さん」の本 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる [ 武田友紀 ]

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感想(90件)

 超敏感であるとは、要するに外部からの様々な刺激を鋭敏に感じ取ってしまうということ。とてつもなくこのHSP傾向の強い私は、街中の雑踏や声の大きい人がとても苦手で、これまでの人生でそのような苦手要素はなるべく避けるようにして生きてきました。就職活動も面接官の微細な動きや高圧的な雰囲気に何度も気圧され、学部時代は一度就活を断念して修士課程まで進学しています。人の話し声一つにも、いろいろな思考を張り巡らせ悩んでしまうような私が社会でやっていけるはずがないと途方に暮れていました。

 

 しかし、そうはいっても稼ぎは必要不可欠、修士二年のとき一念発起し受けてみた一社でたまたま内定を得ることができ、その会社に入社することを決めました。その企業の事業に関心があったのと、個人主義的な環境が自分にあっていると思い、この時は思いがけず最適な環境を得たのだと安心したのを覚えています。

 

 ただ、持ち前の繊細さでもって冷静にあと数日後に控えている入社を考えるといくつも懸念材料が浮かんできてしまう。就活サイトの口コミを見返すと、「休みが取り難い。」、「営業成績が悪いと休日出勤を教養される。」などなどの恐怖の文面が...。思えば、何かと数字が大事だと強調したり、自発的に動くことが大事だとか言っていたのは、裏を返せばそういうことなのだろうか...。不安が頭を行き来して、ついには入社前から寝るときに憂鬱になることが増えました。

 

 まだ、入社していないので実態は分かりませんが、現時点でHSPの私は明確にしておくべき優先順位を間違えていたのだと思います。

暫定版HSP就職優先度

ワークライフバランス、どれだけ自由な時間が取れるか。→HSPは一人の時間に活動エネルギーを蓄えるので、絶対的に自由な時間が必要になる。

②穏健な雰囲気→HSPとして、人間関係の起伏はストレスになるため、なるべく穏やかな職場が好ましい。

パワハラを防止する環境(部署)が整備されていること→万が一、病んでしまい鬱病につながってしまいそうな際の緊急措置が取れればありがたいから。

 多分、こんな感じにちゃんと整理できていれば、もうちょっと賢い企業選択ができたきがします。何せ、これから働く会社は良く言えば意欲的で、挑戦意識が高い人がほとんどのため、繊細さが売りの自分が肌に合うのか、よくよく考えなおすべきでした..。

 

 余談ながら、とは言え社会一般に求められるのは社交能力であり、それが社会での価値を決めていく現状があるのも事実なのでしょう。言ってみれば、外向的な人間に有利になんども再生産されてきたのが社会なのであると言いたい。なので、就活においても、例え私がHSPであり内向的な人であっても、外向的で快活な人物像をふるまうことを期待され、そんなペテンで内定を得てしまうのだ。悲しい哉。

 

 さて、何はともあれ、入社が数日後に控えてしまっている今、私はその経路を曲げることはできず、ただただ先にある実態に見えることを待つばかりな状況にあります。これから入社してHSP傾向の強い私が何を感じ、結果としてその会社でどのような処世術を行使するか、あるいは別の道を模索するのか、そんな同行をこのブログに書き残していけたらと考えています。このブログの趣旨は、一つに私自身の心理状況を省みることであり、また同じような社会とのかかわり方に悩むHSPの同志のみなさんと自分の体験をシェアしたいとの二点が大きく設定されています。どうぞ、似たような感覚のみなさま、たまにお付き合いいただければ幸いです。

 また、HSPや内向型人間もある種言葉のくくりに他なりません。こうしたワードに当てはまれなくとも何か参考になればうれしく思います。またそんな人もいるんだな程度の方も異文化交流として一瞥いただけましたら。

 

 そういう感じで、これからも時間の空いた隙にブログを更新していきたいと思っております。就職やHSPのことに限らず、関連して私の趣味や処世術についてもたまに...。読んでいただいた方、ありがとうございます。